おじさんの戯言 猫付き

英語好き、猫好きのおじさんの戯言

「環境汚染」考🏭

本日は「環境汚染」のお話。

 「江戸前寿司」🍣...。美味しそうだ、と思った人はきっと若い人です。高齢者のほとんどは、高度成長期、『公害』の中で成長してきた人間です。東京湾江戸前)でとれた魚介を食すなど考えもしませんでした。工場排水や家庭からの汚水などにより全国の河川・海は汚れ、悪臭を放っていました。東京湾江戸前)にもヘドロ(沈殿した汚物)がメートル単位で沈殿していました。東京湾で獲れた魚は「臭い」が第一印象です。

 それがどうです?今や、数十年の努力が報われ「江戸前寿司」がブランド化するにまで東京近郊の河川・海が浄化されたのです。夏の風物詩となっている隅田川の花火大会ですが、起源は古く江戸時代中期の8代将軍徳川吉宗公の時代「両国川開き花火大会」として始まったのですが、先ほどの高度経済成長による交通事情の悪化、周辺の都市化、隅田川の水質汚濁により1962年(昭和37)年には中止になりました。それが、各部署の努力により河川の浄化が進み1978年に隅田川花火大会」となって復活したのです。

 過ちを努力によって正すことができる、の証の一つではないかと思います。もちろん、浄化が進んだのは河川・海だけではありません。当時は普通だったスモッグもあまり若い人は耳にしなくなったと思います。大気汚染の浄化対応のおかげです。

 『公害』、『ヘドロ』、『スモッグ』といった語がこれから先、死語になるよう努めたいものです。最近では、その動きと連動するように『サステイナブル(持続可能な)』といった言葉をよく耳にするのは良いことだと思います。

 私の近所の川も同様に浄化が進み、自然が帰ってきました。🙆‍♂️

浄化が進む隅田川からスカイツリーを望む
自然が帰ってきた川