おじさんの戯言 猫付き

英語好き、猫好きのおじさんの戯言

『押し』の仏様①😇

今日は「仏様」のお話。

 まず、私は宗教の専門家ではありませんので、このブログを読み「この不届者!そんなことをいっておると天罰(仏罰)がくだるぞ」と思われた方はどうぞご容赦くださいませ。

 私は、いわゆる無宗教です。何か困った時に「神様、仏様、お願いですから...」と手を合わせるご都合主義の凡人です。ただ、思わず手を合わせ、頭をたれる『押し』の「仏様」がいます。まず最初は京都太秦広隆寺におわす「弥勒菩薩半跏思惟像」です。「弥勒菩薩像」と言えば、この仏様を思い出される方も多いと思います。秦河勝(はたのかわかつ)が聖徳太子から賜った仏像を奉じて、一宇を創建したのが起こりの広隆寺ですが、そこにおわす「弥勒菩薩」様のその優しい、柔和な表情を拝見すると、自分の中で「穢れた何か」が浄化される気がします。仏様の魂が仏師によって吹き込まれたのではないかと思うくらいにこの「弥勒菩薩」様からのオーラを感じます。広隆寺ではこの国宝である仏様の前に座って向かい合ってゆっくり手を合わせることができます。堂内がすいていれば静寂の中でいくらでも無言の会話をすることができるのです。この上ない贅沢な時間です。残念ながら、私から「煩悩」が消えることはないでしょう。ただ、この仏様と向き合い、般若心経を唱えながら「空」(色即是空の「空」)の意味を考えれば、「煩悩」の一つでも二つでも消し去ることができるのではないかと思えます。ただ、京都は何しろ遠い!私は、ついにレプリカ(下)まで購入し毎朝「般若心経」を唱え、向き合って、手を合わせます。経を唱える前後に鳴らす「おりん」のチ~ンという音色を聴きながらその余韻で仏様と何かつながった気分になります。

 皆さまも機会がありましたら、一度お参りくださいませ。私のように「仏心」を感じる(単なる思い過ごしかもしれませんが)きっかけになるかもしれません。

 ただ、インバウンドのオーバーツーリズムの話題もよく耳にします。あの静逸で、時が止まったような空間が今でもあること祈るばかりです。

My 弥勒菩薩