おじさんの戯言 猫付き

英語好き、猫好きのおじさんの戯言

世界一の料理は?🍽

今日は食べ物のお話。

 60歳も後半になる高齢者は食べ物については鈍感です。お腹いっぱい食べれれば十分という世代です。お茶碗にごはん粒がのこっていると、戦中、戦後を食糧難を過ごした両親からは「お百姓さんに失礼だろ!」と怒られたものです。私の大分先輩の老人が茶碗にお茶を入れて最後に飲むのはそのせいでしょうか?ですから、美食家ということば自体が理解できなかったりするわけです。私がこの言葉を聞くようになったのは『美味しんぼ』という漫画に出会ってからです。それでも、あくまで漫画の中の世界でした。テレビでアメリカ人が大きな冷蔵庫からハムをだして無造作にパンにはさんで食べる、(当時は貴重であった)牛乳を普通に飲む、憧れたものです。

 時代は下り、食料事情がよくなり、人々は贅沢になっていきます。我々の上の世代はお茶を買って飲むなんてのは考えられなかったと思います。買うのは「甘い飲み物」です。ましてや、水を買うなんて。

 そして飽食の時代を迎えます。「フードロス」という現象が社会に登場します。なんと贅沢な!と思います。当然、食べ物を選別して食べるようになります。よりおいしいもの、素材にこだわった料理...人間の慣れって恐ろしいもの。いつのまにか、あれほど美食家気取りをしている人間を小馬鹿にしていた私のような人間もおいしいものを求めて、『食べログ』を見ては出かけてしまうのです。

 今日の本題はこれからです。そんな現代、世界で一番おいしい料理は何でしょうか?もちろん家庭料理...それは100点満点の答えです。どんなおいしい料理を食べても最終的には家庭料理に戻ってくるのはご存じの通り。ただ、それ以外ではどうですか?外で食べる料理です。そしてB級グルメは除きましょう。フランス料理?イタリア料理?中華料理?スペイン料理?どれもそれなりにおいしいと思いますが、私はやはり日本料理だと思います。

 若い頃は、ゴテゴテした西洋料理がおいしいと思っていましたが、年齢なのでしょうか、最近では日本料理の絶妙な出汁加減に参っています。実は、京都に桜見物に出かけ、しだれ桜も美しい白川沿いの小料理屋に偶然予約をし京料理をいただきました。そこで出された「鱧の吸い物」の奥深い味には思わず、カミさんと顔を見合わせるくらいに感動しました。それからです。本当においしい料理をいただくときはアルコールはほどほどにし出したのは...そして料理に合うお酒を選ぶようになったのは...私の馬鹿舌にもわかります。それ以来、どこに旅行しても和食を「味わう」ようになりました。コースで出される料理の順から料理長が顔が浮かびます。また、日本料理の盛り付けにしてもしかりです。当然、それに使われる器もそれを引き立てます。まるで、茶道や華道のような「道」を感じるのです。日本文化の粋が凝縮していると思えるのです。年をとった分、その機微がわかるようになったのでしょうか。そして、少しだけですが『美味しんぼ』に出てくる海原雄山山岡士郎といった登場人物の蘊蓄が実感として感じられます。

 そして日本料理の中でも、すべてに抜きんでているのはやはり京料理かな...と感じています。最初、京料理なんて(失礼)お高くとまっていて...とやっかみ半分(何が)で思っていましたが脱帽です。料理のおいしさにしても、美しさにしても、器の使い方等、総合的に見てやはり京料理が一番かなぁ。いつか、京都の一流料亭で本格的な日本料理をいただくことを夢見ながら、カップラーメンをすすりつつ日々B級グルメにお世話になっています。