本日は「ハラスメント」のお話。
以前から話題になっている「セクハラ」に始まり、「パワハラ」、「モラハラ」、「マタハラ」、そして「スメハラ」まで登場。「日本ハラスメント協会」なるものも登場、ハラスメントの種類一覧も用意されています。
自分が「嫌だ」と思うことにすべて「ハラスメント」という名前を付けていますが、人を不快する「行為」のことを指すことばです。そこにはわかっていて相手を不快にさせようとする悪意が感じられるものだと考えます。それからすると、上の「セクハラ」~「マタハラ」までは「ハラスメント」だと思いますが「スメハラ(匂いに対する嫌悪)」はハラスメントではないと思います。新幹線で豚まん、駅弁をを食べる行為までハラスメントという枠組みでとらえるのはどうかと思います。もちろん、嫌がっている他人にわざわざ豚まんの匂いをかがせるのはハラスメントではなく犯罪行為です。それでは「スメハラ」は何なのか?日本語で言う「はた迷惑」にあたるのではないかと思います。昔から、隣家のピアノの練習がうるさい、といった近所迷惑にあたるものです。別に悪意があってピアノを聞かせているわけではないのです。当然、時々新聞紙上に出てくる騒音を出して近所ともめる「騒音おばさん」は「ハラスメント」です。
私たちは、「ハラスメント」と「はた迷惑」をしっかりと区別すべきだと思います。「ハラスメント」はアウトです。ただ「はた迷惑」に関しては、微妙だと思っています。それは人の「好き・嫌い」の問題だからです。新幹線の「豚まん」の話をしましたが、昨日のSNSに載っていた「朝マック」はどうでしょう。『おお、いい匂い、お腹がへってきたな』と思う人もいるでしょうし、『不快だな』と思う人もいるでしょう。食べ物ではなく、化粧品(特に香水)の類はどうでしょうか?音に関しても同様です。最近では「風鈴の音」「除夜の鐘」まで騒音ととらえる人がいて、話題になります。救急車や消防車のサイレンでさえ苦情が来る現代です(救急車・消防車は法律で鳴らすように決められています)。人の嗜好にまで立ち入り「個」を大切に完璧を望むとしたらおそらく社会は成り立ちません。一人の世界しか存在しません。「はた迷惑」程度は「お互い様」で許容していたのではないですか?それでなくても、暮らしづらい現代、「お互い様」で我慢できるところは我慢しませんか?そういったことが話題になることで、他人に対する思いやりを改めて考えることは悪いことではありませんが。
またさらに考えさせられるのは、工場やにおいの出る食堂のある地区で、住宅地があとからできて住民が騒音や異臭に苦情を訴えるケース...階下が店舗で上がマンション、わかりって借りたにもかかわらず、下からの匂いがたまらないと文句を言うケース。言ったもの勝ちでは、つらいです。
『お互い様』で許容する部分をもう少し増やしませんか。
