本日は、各地の食べ物にかかわる「ローカル色」のお話。
旅をしていると全国各地の「ローカル色」は様々なことで体験できます。特に、私は食いしん坊なので食べ物に真っ先に目が行くほうです。
一番「ローカル色」を実感できるのは庶民が普段から食する『ソウルフード』ですかね。地域振興のために後付けで生まれた「ソウルフード」ではなく起源もはっきりしない、地元の人が全国でも普通に食べられていると信じて疑わない、そんな真の『ソウルフード』です。そういった『ソウルフード』に出会えた時の喜びは私のような食いしん坊にとっては旅の醍醐味に一つと言ってもいいかもしれません。地方によって安価な食材を足したり、引いたり、掛けたり、割ったりと工夫をして出来上がったものが多いのでは、と思います。きっと貧しい時代の胃袋をそんな風に満たしてきたのが『ソウルフード』の原点ではないかと(かってに)考えます。
ただ、そのような本道を行く「ローカル色」ではなく言葉の違い(誤解)による「ローカル色」にも驚かされることもあります。鹿児島に行きました。一人旅なので、いつもきちんとした飲食店で食べるわけではありません。駅の立ち食い蕎麦屋に入って、メニューを見ると「丸天蕎麦」なるものがあります。関東の人間(?)は「丸い天ぷらが入っているんだ...型にでもはめて(マルちゃんの「緑のタヌキ」の天ぷらみたいに)天ぷらをつくるのかな...と思っていたところ、さつま揚げが乗っている蕎麦が出てきたのです。思わず、「おじさん、天ぷら蕎麦頼んだんだけど...」すると店主が「そうだよ、丸天が入っているだろ」それでも???「ごめんなさい、丸天てこれ?」とさつま揚げを指さすと、あたり前と言わんばかりに「だから丸いてんぷら」と言うのです。初めて知りました。「さつま揚げ」のことを「天ぷら」ということを。食べ物自体ではなく言葉の「ローカル色」ですね。それでは鹿児島では「ふつう」の天ぷらは何と呼ぶのか、やはり「天ぷら」だそうで誤解がないように「〇〇の天ぷら」というんだとか。※実は、四国でも同じ間違いをしました。「じゃこ天蕎麦」を食べた時、じゃこのかき揚げを思い描いて注文しましたが、出てきたのは「じゃこのさつま揚げ」がトッピングされていたものでした。また「やっちまった」と一人苦笑いをしながら美味しくいただきました。また、九州では「ラーメン」と言えば豚骨と決まっているようです。何軒かのお店では「とんこつラーメン」と書いてあったのであるお店に入った時、単に「ラーメン」と書いてあったので中華そばと喜び勇んで注文したら、やはり出てきたのは「とんこつラーメン」、同じ類の間違いですかね。
また、味つけの「ローカル色」っていうやつ。瀬戸内海のある小島に行きました。そこの茶店で「きつねうどん」を食べたのですが、関西の薄口しょうゆの塩分の濃さは関東より強めとは聞いていましたが、あまりの濃さに唇の皮がむけました。また千葉県にある古い町並みで有名な駅の立ち食い蕎麦の「おろし蕎麦」の大根の辛さ...唇が腫れました。
駅の立ち食い蕎麦のスタンドの品ぞろえでさえ、「ローカル色」があります。(今はもう変わったかもしれませんが)名古屋あたりから西でしょうか...立ち食い蕎麦のスタンドでお酒があるのは...しかもビールだけではない...日本酒もあるのです。関東ではあまり見かけません。また、地方に行くと、立ち食い蕎麦のテイクアウトもできるんですよ。発泡スチロールの器の代金は取られますが...
ただ、「ローカル色」を堪能するのに一番お金のかからないのは地元のスーパーマーケットに行くことですね。私は、各地を回るとき必ずスーパーマーケットにより一周します。必ず驚きが一つや二つあります。
旅をしながら、いつも「違い」や「驚き」を楽しんでいます。
