本日は、早朝の「通販」のお話。
老人は朝が早い!だからといって、早起きするのも他の家族に気が引ける...結局近くにあるリモコンを手に取りテレビをつけるんです。通常の番組は6時前からやっていません。一番目にするのが、「通販」ですね。明らかに老人をターゲットにしています。「健康」「便利」辺りに絞り込んで、価格は精々10,000円~20,000円...皆さんも買ったことがありませんか?私の家の物置の一部は、早朝に買った通販グッズで占められています。
まだ、見たことがない人は一度見てください。うまくできているんだな、これがまた。約30分くらいの帯に、繰り返し、繰り返し、「いかに便利か」「いかに健康に役立つか」を手変え品替え放送するのです。初めのうちはふとんから首だけだして、なんとなく見ていたものが、ふとんから出て真剣に見だす。そうした老人の10人に1人は買っていますね。言葉の魔術とはよく言ったもので、相手は通販のMCと昔テレビに出ていたなと思うようなタレント、そして販売業者、つまりプロが3~4人、それに対して視聴者はふとんから抜け出してきた半分寝ぼけた老人一人、かなうはずがありません。閉ざされた自室で、その手のプロに囲まれて、「すごい」「便利だ」「信じられない」とかわるがわる連呼され、こんな場面でも、あんな場面でも、こんなに楽、あんなに楽と波状攻撃が続くのです。いつの間にか老人はメモまでして。その上、価格は自分の年金から出せる程度のぎりぎり。さらに同じ年配の(役者です)老人たちが出てきて、買ってよかった、こんな風に健康になったと破顔の笑顔で私たちに語り掛けるのです。よく、街で見かけるでしょ、老人対象の怪しげな集会(健康食品などの販売)。ワイワイ、がやがや、同じ年恰好の人間が「私も買う」「俺も買う」なんてサクラに交じって買わされてしまう。あれと同じです。一種の集団催眠です。最後の一押しがこの放送から30分以内にお申込みの方に特別○○をつけます...なんていわれると(たぶん家族は起きてきていない)真面目に時計を見たりしてすぐさま電話をかけるんです。今の老人はスマホをもっていますから。
私が実際買って失敗したもの...代表は小型掃除機ですね。「パワフル」「がんがん」など今から思えば、何が「がんがん」なのか...テレビではものすごく吸い込んでいるですが、届いたものを使ってみるとそんなでもない...電源を落とした瞬間に、吸い込んだものがパラパラと戻ってくる...その時の落胆ぶりを皆さんに見せてあげたいくらいです。2台やられました。1台目で失敗したのだから、懲りればいいのに、また見ちゃうんですね。早朝に。
次に失敗したと思えるものは、健康器具ですね。「簡単に」「気軽に」「楽して」が心にささるのですね。「腹筋あたりを鍛える」が私のひと昔前のテーマ、1週間と続きませんでした。一つは天袋に、一つは物置に目立たないように隠しました。あっ、そうそう電気仕掛けの「ロデオマシーン」も買いました。あまりにも重く、邪魔になったのんでカミさんに見つからないようにリサイクルショップにもちこみました。100円?だったかな。あと腹筋に貼るパッド式のぶるぶる震えるヤツ、健康診断の時に使うバームみたいな液を塗って使うのですが、確かに「効く」感じはするのですが、このまま使い続けて平気か(実験済みのはずですが)と不安を感じ放置、カビが生えて捨てました。
最近見ていて(懲りない私)昔より強調されているのは、「場所をとらない」ですね。使った後、ベッドの下や横にぺしゃんこにしておいておける。おそらく、不必要な購買品を目立たないようにする作戦ですね。あと、登場人物が、○○市の△△さんではわざとらしいので、老人ホームみたいなところで皆なで楽しんでいる...そういう演出が増えたような気がします。「公共性の強調」ですね。
結論。老人は朝の「通販」は見ない。買うにしても家族に相談する。視聴後30分と言いながら、インターネットでも同じサービスを受けられます。あと本当に必要と思っても最低2日申し込みを待つ。頭を冷やしてください。本当に必要ですか?
「エネルギー一定の法則」って物理?で習った気がします。健康にしても、日常生活でも「良くする」「改善する」ためには、それを補完するための「苦労」や「犠牲」が理屈の上でも必要となるのです。何事も「楽して」は注意ですね。自戒を込めて、みなさんに訴えます。

