おじさんの戯言 猫付き

英語好き、猫好きのおじさんの戯言

歴史は繰り返す Part 4😩

 「歴史は繰り返す」の最後のお話。この話題はこれが最後です。お付き合いください。

 下の記事は2025年3月6日の『読売新聞』朝刊の記事です。

 トランプ大統領の「暴走」が止まりません。以前のPart3までの予想をはるかに超えるトランプ大統領の暴走は歴史に残るものになるでしょう。「メキシコ湾」を「アメリカ湾」に変えるくらいは正直どうでも良いこと...呼びたければ好きなように呼べば良い...でも中東地区の「ガザ地区」の住民を追い出し、アメリカが統治する...第二次世界大戦後の混乱の中「イスラエル国家」が樹立されたこと自体、国際舞台においては超法規的な判断だったと考えられるのに、今度は3000年間暮らしていたパレスチナ人を追い出すとはどういうことなのか...ありえない。おそらくそんなことが通るとはトランプ大統領も考えていないと思います。よく英語でいうbluff(はったり)です。おそらく、ガザの停戦後を見越してイスラエル側に有利な落としどころを設定するための商売人独特の「押し出し」と思います。ウクライナの停戦交渉決裂...も「織り込み済み」です...事実、ウクライナ側の譲歩の話が出ています。ただ、ウクライナの鉱物資源を対ロシア戦の停戦仲介の取引材料にする...端から見ていると、まさに「火事場泥棒」としか思えない....こんなことがまかり通っていいのだろうかと思います。

 私が、昔、教科書で習った「国際連盟」の脆弱性を補った「国際連合」は結局同様に脆弱でした。世界の「支援疲れ」も理解できますが、英語でいう "right" or "wrong"の問題です。引いていい問題といけない問題があります。その点を引いてしまい、西側諸国がその部分を見て見ないふりをして「クリミア半島の領土割譲」を許した時点でこの問題は始まっているのだと思います。現在のロシアの正当性の理屈は、第二次世界大戦の際、中国、朝鮮半島満州に居住している日本人を保護するために日本の軍隊を派遣する...と全く同じ構造です。

 世界情勢は80年前に逆戻りしました。これからどうなっていくのか...とても不安です。80年前の世界がきな臭くなってきた時もみんなこんな気持ちでいたのだろう、と実感します。まさに「歴史は繰り返す」のです。

 私は、トランプ大統領が就任したことであらたな局面を迎えたと思っています。米国がロシア・ウクライナの停戦への仲介役をしているようには見えますが、戦争の終結ではありません。新たな覇権争いの火ぶたが落とされたのです。ロシアがもし念願であった領土拡大がかなったとしても(おそらくウクライナ全土への支配権は現実的に不可能)、これだけの犠牲を払ってはロシアにはもう「覇を唱える」余力がありません。「大ロシア帝国」の意地を見せた...が精一杯ではないでしょうか。ヨーロッパも同様です。各国国内での「右」「左」の振り子のような政治情勢に加え、「ウクライナ問題」です。アップアップでしょう。そして結果的には大西洋を挟み、国土が安全で武器を供与したアメリカが「漁夫の利」を得るのです。前回の大戦とどこが違うのでしょうか。ただ、ヨーロッパ諸国が独自の「安全保障」に関して団結する様子も見せています(フランスは核の抑止力に言及を始めています)。やはり、ヨーロッパにも影響力を残したいアメリカは米国抜きの安全保障が確立してもきっと「痛し痒し」だと思います。少しは、譲歩するはず。また、中国もトランプ大統領の関税政策に対抗するべく「善良な仲介者」としてヨーロッパ諸国に近づきつつあります。少し、停滞しつつある「一帯一路」の巻き返しです。今日の敵は明日の味方、今日の味方は明日の敵...地球的規模での「三国時代」が始まったような気がします。どこが「魏」で、「蜀」で、「呉」なのか...

 日本は?政府の対応が注目されます。おそらく世界情勢を「注視する」のだと思います。やはり、ここでも「歴史は繰り返す」のです。資源がないために第二次世界大戦に突っ走った日本です。なぜ、日本が独自外交をすすめることができないのか。経済に関しては日本は自立できていません。原材料やエネルギー資源だけではありません。食料の自給率だって4割を切っています。だから、ものが世界に対して言えないのです。これも第二次世界大戦のときと同じなのです。防衛に関してもアメリカの「核の傘」に守られている状態です。アメリカの大統領が就任するたびに「日米安保条約」に関して「本当に守ってくれるよね」と確認をとっています。残念だけれど実際に有事になった時、「そんなこと言ったっけ?」とアメリカに袖にされそうで心配です。日本も真なる独立国家を目指す長期的な計画をする状況にあるのかもしれません。中には今こそ「核武装を」という人間も出てくるかもしません。

 これから世界はどうなるのか?おそらく10年~15年も経てば、現在表舞台に立っている政治家たちは一線から退いていると思います。生きているかどうかもわかりません。何が残るのか...エネルギー政策も退化し、経済的にも「貿易戦争」で世界経済が停滞し、なんの生産性もない無駄な戦争をした結果残る「絶望感」と「廃墟」だけです。でも、かれらはそのような状態にした責任はとりません。「歴史」として残るだけです。そしてまた、恒久的な平和が維持されるべく「続 国際連合」が結成され、「歴史は繰り返す」のです。

 とても残念です。

cholari.hateblo.jp