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『マジですか!? 😠』公立校「併願」Part2🏫

4/24付で投稿した『マジですか!? 😠』公立校「併願」🏫の続報です。

 本当にこのまま進んでいってしまうのでしょうか。参議院選の点数稼ぎに日本維新の会が通した「私立高校完全無償化」に端を発し、予想される公立高校の凋落(公立高離れ)に対してその場しのぎ的に出てきた公立校「併願」のアイデア。5/7付『読売新聞』朝刊には、前回の記事と同様、これから導入されるであろう制度のイメージに加え、『リスク減、希望校挑戦を後押し』と読売新聞のその動きに対する姿勢をにおわせる記事が掲載されています。

 前回の愚痴の繰り返しになります。ごめんなさい。しつこいようですが間違っていませんか?公立高校を上から下まで「序列化」し、成績の良い学生から合格していくって。

 今回の処置は、「できる子」がナンバースクールに入る機会を増やす点では、確かに利点はあります。世の中の上位1/4の中学生・保護者にとっては朗報だと思います。ただ、それから外れる中学生(言い方が乱暴ですみません)にとっては屈辱以外の何物でもありません。「できる子」の残り物から進路を選ぶのです。今でさえ、中位以下と思われる高校生の中で「○○ちゃんは頭いいからA高に通っているんだよね」と羨ましそうに話すのを聞くにつけ、とても悲しくなります。その時の寂しそうな表情を見たことありますか?見ているこちらも哀しくなります。今度は「序列化」が公式に入試制度で明確になるんですからなおさらです。「序列化」の前には「学校の個性」も「特徴」も吹き飛んでしまいます。人口の少ない地方では学校数自体が少ないのであまり実感がないかもしれませんが、都市部では地区に10校近く配置されていることもあるのです。その上から下までの「序列化」、厳しい...厳しすぎる...そして悲しすぎる。以前は「それを言っちゃお仕舞いよ」という少しぼやかしていた部分を正規にもってくるなんて...それを大手の新聞も『リスク減、希望校挑戦を後押し』なんてポジティブに掲載し、後押しするなんて...

 次に何が起こるのか...受験産業の活躍です。現在、高校進学の決定は昔のように中学校と保護者・生徒の三者面談で決定するわけではありません。塾・予備校が手持ちのデータを元に決定するのです。ましてや「序列化」に関しては文部科学省の進める「考える力」よりも「学力」ですから、中学より塾・予備校の方がより詳細なデータを持っています。受験産業が「序列」を決定し、新しい高校入試制度を支配するといっても過言ではありません。

 その上、この政策の旗振り役が「デジタル行政改革会議」(4/23付『読売新聞』)です。そして文部科学省やデジタル庁に対応を要請するとのこと。「入試制度は各都道府県の教育委員会に委ねられているが....意欲のある自治体での試行を経て、広く採用を促していく」らしい。また、「デジタルありき」ですか...以前の「デジタル教科書」といい...おかしくないですか?精神的支柱、信念のない「デジタル」は全く意味がありません。

 首都圏で第一志望、第二志望と高校併願受験を実施したことがある自治体があります。中止になりました。もう試行はされているのです。ダメだったのです。受かればいいってものではないんです。

 さらに疑問なのは今まで「個性」だの「多様性」だのと強調し、学校、生徒を「学力だけで判断してはいけない」と「考える力」「生きる力」の養成だ、そのための「問題解決型学習」だ、「課題研究」だと学力に直結する『基礎学力』の育成のための時間を減らしてきた文部科学省の反応がどこにも登場していないことです。「文部科学省に要請する」というは結局その方向で決定ということでしょうか。今まで、積み上げてきた教育行政を根本から覆すような政策に対して何も言わないんでしょうか。ここで、教育を所管する部署として踏ん張ってほしいです。そうでないと、真面目にその方向で取り組んできた教員がつぶれてしまいます。こんなことでは、もっと教員のなり手がなくなります。

 最初に戻ります。出発点は日本維新の会が通した「私立高校完全無償化」です。知らんぷりしないで党を挙げて、最後まで責任もって取り組んでもらいたいと思います。ただ、もしかしたら、政府は最初からそうしたかった?のかなぁ...ただ、きっかけを待っていただけ?なんてことも思ってしまいます。理由は、動きが速すぎる...何をお願いしても鈍重に動かない国がきっかけになった「予算修正案」の通過から2か月程度でここまで来ちゃう...

 教育には「本音」だけで語っていい部分と、見えない部分に配慮しながら話を勧めなくてはいけない部分があると私は思います。単なる「おじさんの戯言」でしょうか😓

cholari.hateblo.jp