本日は、小泉農水大臣の「コメ政策」のお話。
といっても「政策」とまでは言えない状態です。「コメ対策」だと思います。来週から早いところでは「2000円」のコメが売られるとの情報...それに対し、様々な方向から反応が出ています。代表的なものが、①「農政改革」に持って行かないと意味がない。その場しのぎである。②コメが「本来のコメ」「備蓄米」「それをミックスしたコメ」のように価格が3段階で混乱する。③このままではコメが暴落する。④農家は2000円のコメでは元々食べていけない。どれも頷けます。しかし、農政官僚が今回の「令和の米騒動」がこれほど深刻化したとき適切な処置ができなかったことが「小泉進次郎農水大臣」を生み出したのです。いくら何でも1年前の倍はないでしょう。しかも普通に収穫はできたのにどこに行ったのか?さらに備蓄米を入札式で放出して...高く仕入れたら高く売るに決まっているのに。さらに、精米ができないから...1か月経っても1桁の流通?それを農水省も指導しない?少なくても備蓄米の放出が予想通り低価格で販売されていたら、おそらく「令和の米騒動」は絶対落ち着いていたと思います。十分な量が出回れば、元々不足していないのですから、人の「パニック感」は収まります。あるうちに、もう5kg...と余計に購入していた「パニック買い」の部分がなくなるのですから、必ずや収まるはずだったと思います。それを政府が転売ヤーみたいな備蓄米の放出を行った...さらに「精米ができない」と出し渋った...それが今です。量的には前回の「備蓄米放出」で十分なはずです。私は、5/28付で「備蓄米随意契約」受付一時停止した段階でストップするべきだと思います。最初は「備蓄米」は売れますが、パニックが収まり通常の購入リズムになれば、余り出します。今まで4000円越えで売られたコメがその値段で販売はされないにしても、予想は3000~3500円...そうなると「備蓄米」は古米(古古米)ですから、味は落ちるだろう...「いざとなったら『備蓄米』...」という安心感から「備蓄米」オンリーでは売れなくなるでしょう。少し価格の落ち着いた「標準米」、そしてさらにリーゾナブルな「ミックス米」が売れると思いますが、それが限度です。政府による「買戻し」も予定されているようですが、もうストップして様子をみるべきです。今までの日本の標準的な需要を考えればそうなると思いませんか?反動で、「コメ離れ」が始まるかもしれません。※5/28店頭での5kg販売がすでに3000円後半で始まってました。モノによっては3000円前半です。あれほど、出てこなかった「コメ」が一日、二日で出てくる...明らかにおかしいと思いませんか?精米が間に合わないって「どうよ」。
5/27付の『読売新聞朝刊』に自民農林族の談話や意見が載っています。その中に農相経験者が漏らしたという「今の取り組みがうまくいくかどうか、まず小泉氏のお手並み拝見だ」という言葉、何考えてるのだか...他人事です。今回の備蓄米の放出は、「その場しのぎ」、それでいいんだと思います。応急手当で身体の状態を落ち着かせ、それから本格的な治療...病気と同じです。今回の小泉進次郎氏の対応で少々の混乱が起こっても、ここ半年以上も手をこまねいていた政府の体たらくを考慮したら、大目にみるべきだと思います。すでに、国民民主党の玉木党首が「1年経ったら動物のエサ」と発言していますが、ありうることだと思います。ただ、コメが倍の価格になっていた時、国民民主党は何かしましたか?してから発言するものです。火中の栗を拾った小泉進次郎氏のあら捜しをするのではなく今回の「コメ騒動」が軟着陸するようにバックアップしてあげなさい。それが同じ政治家としてのせめてもの良心ではないでしょうか。今回は結果がどうであろうと小泉進次郎氏を支持します。ただ、これ以上備蓄米の放出は不要だとは思います。もう市場が反応しているのですから。
本当の農政に関しての病巣は何十年も言われている国家安全保障にも直接かかわる「自給率」です。それと直接関係する「農政」です。今回の「令和の米騒動」をよい機会ととらえて、「自給率」に関しての抜本的改革に取り組むべきです。「トランプ関税」でいかに世界情勢が不安定で、誰も信じられない状態にいるかということが身に染みてわかったはずですから。
