本日は、2月に決まった「私立高校の授業料無償化」の余波についてのお話。
経済的なことを考慮しなければ「私立高校」の一択です。
① 設備が整っています。教室や体育館といった基本設備は「私立」の方が完全に「上」です。細かいところですが、ガタつく机やいすはありません。入試の際、ガタつく机、いすの下に紙を丸めて貼るなんて...「公立」だけです。トイレも同様、「私立」ならウォッシュレットがついているのが標準...しかも明るく、清潔。色の変わった便器などありません。ロッカーも完備しています。業者が入っている場合もあるので、校内は清掃が行き届いています。
② 「本音のカリキュラム」で構成されています。「私立」は『押し』がなければ潰れます。「進学」「スポーツ」「しつけ(?)」それぞれの『押し』を柱にガンガンやります。文部科学省の学習指導要領に形としては従っていますが、中身は柔軟に対応(?)しながら『押し』を担保します。「公立」は文部科学省の学習指導要領に厳密に従いますし、その方針にのっとった授業が「良い授業」ですから、ある意味では「正しい」のですが、「私立」からすると「ゆるい」感じになります。
③ 「私立」は(保護者のかわりに)躾をしてくれます。日本教育の悪い点ですが、「学歴社会」です。別に大学のような高等教育のことを言っているわけではありません。日本では「高校」を卒業していないと現実お話になりません。特殊な技能、技術をもった専門職は別ですが、99%の子どもは「高校」だけは...の世界です。ですから、「
勉強したくない...」と言いきって高校に入学する生徒も半分以上います。本分がその状態ですから、生活態度はやはり乱れがちになります。そこで登場するのが「私立」の伝家の宝刀『厳格な校則』です。最初から原則を提示し、それに外れる場合は容赦はありません。私の知っている範囲でも3年も1,2月卒業近くでも退学になった学生がいます。担任の弁護だとか、学年の意向などは無関係です。学校として「切る」のです。生徒も知っていますから、そのラインを越えることはありません。生徒は「大人」の顔色を見て対応します。それは、なかなか親の言うことを聞かなくなった高校生への『抑止力』になるのです。「公立」はご存知の通りです。あえて、ここでお話するつもりもありません。
④ 教員の質については、現在微妙な状態にあります。「私立」は生徒に対してと同様教職員に関しても「厳格」ですから、「ある水準」に達してなければ切られます。学期で教科担当が変わる..なんてこも珍しいことではありません。ただ、現在は御多分に漏れず教育界も「人手不足」...簡単に替わりなど見つからない...でも、とにかく「ある水準」(学校によってこだわる視点が異なるので「何が」とは言えませんが)に達してなければいけないのですから、何とか「担保」できる。「公立」は申し訳ないけれど、『当たり』、『ハズレ』が大きいかな...(建前ではそうではない!と言いそうですが)公務員の良い点、悪い点が顕著に出ます。サービスが先生によって異なります。なにしろ、潰れないから。また、やめさせることなんて殆ど不可能です。「買春(その類の破廉恥行為)」、「横領」、「飲酒運転」くらいでないと「クビ」はないでしょう。ですから「なぜこんなところに燻ぶっているのですか」と思える先生もいれば「よく首にならないな」と思える先生もいます。極端な例ですが現実です。20年も前のことです。むか~しの職員が集まる機会があり、その一人(こいつは「ヒドイ!」と何度も後ろ指をさせるような教師)がその席で「現況報告」として『自分みたいな教師が無事定年退職を迎え、さらに再任用で...』、彼は退職金は丸々受け取っています。ビールをひっかけてやろうか...と本気で思ったくらいです。もちろん、現在の職場はぐっと「真面目」である傾向が強いです。最近の先生の様子を見ると良くも悪くも「標準化」している...「サラリーマン化」している感じが強いので「担保」という点では「私立」とどっこいですかね。
こう聞くと「私立」だね...と思いますが、逆に上記の利点が裏目にでることも当然あります。「授業業の無償化」が、私立は他の名目の費用がかかります。学校によっては「○○費」という名目で請求されることもあるでしょうし、修学旅行なんてのも「公立」のように制限がない...言われるままに出すしかない。ある私立では、学校専用の口座があり、そこから「必要経費」が落とされるので注意しててください...なんてこともある。「公立」では、年間予算以外の『臨時徴収』は基本的にはしませんから。さらに、私立は1クラス規模が45人は普通で、それ以上のことも考えらます。ぎゅ~ぎゅ~って感じはしますね。
欠点もあるものの、今回のように「私立の授業料無償化」が始まれば、「私立」に流れるに決まっている...公立が凋落するのがわかっていて、日本維新の会が次の参議院選挙の「点数稼ぎ」に法案提出し、与党に飲ませたものです。その結果が次の記事です。

ですから、記事の赤いところで示したように、与党と責任をとって日本維新の会で「公立凋落」の歯止めを考えるということです。
ですが、政府も「もっけの幸い」と言わんがごとく、対策をしているふりをしながら、ちゃっかり高校受験の改悪案『併願制』の推進や、多くの教育者が疑問を呈している『デジタル化』(デジタル教科書含む?)をすべりこませています。
こんな教育行政があっていいのでしょうか?みんなも『お金出してくれるんだからラッキーじゃん』でいいの?
こんなことを愚痴っていると、『老害』と言われてしまうのね😟