本日は、何回か話題にしているAIのお話。
前回は、AIのアバターに恋焦がれて、最終的に自殺してしまう...そんなお話でした。今回、私がリスニング教材で定期購読している『English Express』(July 2025)の中の記事で見つけたもの...
今回は、法廷で「死者」の本物のそっくりさんのアバターが法廷で証言(親族が作製したもの)して、それが量刑判決にも影響を与えた可能性がある...という記事でした。


事件は2021年アリゾナ州で起きます。交通トラブルで被告になる男が被害者を銃で射殺します。2025年3月に被告の「過失致死」で有罪となります。米国の司法制度では被告人が有罪と認めれた後で、その刑罰の重さの決定する『量刑審査(sentencing hearing)』という法廷手続きが行われます。その意見陳述(被害者意見陳述書-victim-impact statement)を被害者のそっくりさんアバターを使って行った、というものです。確かに、被害者側の胸のうちを法廷で伝える意見陳述の場は必要ですが、「アバター」という視覚的映像を使う必然性があったのか、通常の陳述の場合に比べてどのような影響が審理にあったのか、微妙な感じがします。判事の許可にも疑問を感じます。
ちなみに、この裁判では地方検事は(禁固)9年半を求刑していましたが、判事はそれよりも1年多い量刑を言い渡しました。
この記事の裁判についてインタビューを受けているクイーンズ最高裁判所刑事部の行政判事をつとめたことのあるジョージ・グラッソ氏は記事の最後で
「(裁判での生成AIの利用という)扉を開けてしまったからには、私たちは極めて注意深くあらねばなりません」と述べています。
次は、裁判のどこの部分で登場するのか、良くも悪くも注視がひつようです。
この『English Express』はリスニングを中心とした英語の月刊誌ですが、最近はやはり、AIに関する記事が富に増えている印象があります。この記事を含め大きな記事6本中の3本がAIに関するもの。他に山火事を早期発見するAIシステム、AIの行方と人間の記事が掲載されています。やはり「旬」の話題なんでしょうか。記事を読むたびに、「付いていけない...」と感じる「おじさん」です。