先日投稿の「国際紛争を正しく理解しよう!!」の続編。
私の教え子に「国連平和大使」を努めた生徒がいます。彼女の夢は(国連難民高等弁務官であった)「緒方貞子になる」ことでした。ホロコーストの地を訪ねてその気持ちはさらに強まったようでした。帰国後、真剣に「あんなことを許してはいけない...」と半べそをかいて私に訴えたことを今でも覚えています。また、私はよく街で見かける「ペンダント」や「アクセサリー」を路上で売っている若者がイスラエル人であることも知っています。国を持てなかった民族が、この地球上から絶滅させられようとした民族がいかに危機意識をもってこの地球上で生き抜くか...その意識の強さに平和ボケをしている日本人の1人として姿勢を思わず正してしまう、そんな気持ちでおりました。ですから、中東戦争の際も、どちらかというとイスラエルに同情する気持ちの方が強かった気がします。
ただ、最近の国際情勢を見ると少し残念な気がします。以前の巨人「ゴリアテ」に立ち向かう「ダビデ」というイメージがくずれつつあります。次の記事を見てください。
『読売新聞(2025.7.19付)』の記事です。

『読売新聞(2025.7.20付)』記事

「国際紛争を正しく理解しよう!!」でも書きましたが、ハマスのイスラエルへの電撃戦から始まった現在のイスラエル問題...ハマス打倒を掲げ、イスラエルはガザ地区への侵攻しました...理解できます。ただその後の経過を見ると「なぜ?」となるのです。最初のうちはガザ地区の人間に対して「南へ逃げろ」と指示を出していたわけですが、いつの間にか南も戦場に...ハマス側も「人を盾」にしていた部分もあると思いますが、もう途中から関係なかったと思います。ハマス打倒を理由にガザを占領が真の目的?それは、新聞等で報道されたガザ地区の住民の惨状を見れば明らかです。そして途中から現れたトランプ大統領の「ガザ地区の領有」発言、パレスチナ人は別の場所へ移住?国際秩序なんてあったものではありません。そして、少し前から話題になっていたどちらかというとイスラエルと共存が基本姿勢でガザ地区とは距離をおいていた「ヨルダン川西岸」への「ハラスメント」...イスラエル人入植者の横暴には「見て見ぬふり」の政府...先が見えます。次は「ヨルダン川西岸」に移住した「イスラエル人」の保護を名目に新たな侵攻が始まるのではないでしょうか。この手法は新しいものではありません。日本が第二次世界大戦の際、中国や満州に日本人入植者を送り込み、その保護を目的に侵攻した「アレ」です。最近では、ウクライナ・ロシア国境でも見られます。実際、その論法の一端がシリアで見られます。
同じく『読売新聞(2025.7.19付)』の記事です。

反シリア政府の「シーア派ドルーズ派」の保護を目的に「介入」しています。ましてや、元々我々の国であると主張する「ヨルダン川西岸」地区は言わずもがな、ではないですか?
自分たちの受けた苦難を他の国にさせてはいけないと私は思います。「本能」を抑えることも人間としては重要なことです。地球上の人は、等しく幸せに生きる権利があるのですから。
最近、世界情勢をみているとどんどん退化、退廃していっているのではないかと危惧します。あらゆるものは成熟すると、最後には腐るのでしょうか😖
「緒方貞子」を目指した教え子は、外資系の保険会社に勤めたあと、やはり自分のやりたいことは違うと退職し渡米しました。「平和」に寄与する人間になってくれているものと期待します。
