本日は、来年受験を迎える受験生の皆さんへのアドバイス。
夏休みも中盤...完全でないにせよ、単語力も基本的な文法力も一応ついてきた実感がある...英文も時間をかければ日本語になんとかなるようになってきた...そんな時期ではないでしょうか。
でも、英語長文が読めない...最後までいくと、何が書いてあったかわからない...
本日は、そんな受験生へのアドバイスです。
実は、長文読解が不得意なのは理由があります。長文読解の際、単語や構文の暗記とは別に英語長文の基本構造を理解していないのです。当然ですが、英文を書いている筆者は何かを我々に伝えたくて英文を書いているわけです。実は(英語圏の)筆者はある法則のにのっとって英文を書き進めています。最初に何を語り、最終的には何で締めるのか、実は決まっているのです。それ法則が理解できていれば、次(の段落)に何がくるのか予想できるので、速く読むことができますし、全体として要旨が見えてくるのです。
英語長文の基本構造は次の通りです。
「第一段落」問題提起 (これからの英文は何が話題となるのか提示)
「第二段落」~「第○○段落」(筆者の結論に至るまで、読者を説得する、例の提示や、予想される反論に対する意見)
「最終段落」「第一段落」で提起した課題、問題、話題についての筆者の結論。
それでは、それを意識しながら具体的な英語長文に挑戦してみましょう。
《長文読解の具体的作業》
次の作業を1題ずつやっていくこと。(最初から設問を答える必要はありません。次の作業をして英文の要旨がしっかりつかめてから初めて設問に取り掛かるでかまいません)
①「段落」は「パラグラフ」と言われ、それぞれのパラグラフには、そのパラグラフを凝縮した内容の「トピックセンテンス(重要英文)」が含まれています。だいたい、第一文か、最後の文が中心となるはずです。例外はありますが。トピックセンテンスをマーカーをしてください。特に第一パラグラフは「これから、ここに注目して読んでくれ!」を訴えかけているパラグラフなので一番大切。→ですから、第一段落がよく分からないから、もう少し読んでみよ...はあり得ません。
② 次のパラグラフに移る際には、そのパラグラフの先頭に前のパラグラフを受けて「For example,」や「However」などのどんなふうにパラグラフが展開していくのかを示してくれる語(句)があるはずです。それをディスコースマーカーと呼びます。単に、それによって前の段落の「例示」なのか、「反論」なのかなど、パラグラフ同士のつながりを明示してくれます。そのパラグラフのディスコースマーカーもマーカーです。
(それを最後のパラグラフまで続けます)
★また、それ以外にも必ずチェックの必要な項目があります。「This/That/It/They」といった代名詞が何を具体的に指すのか抑えることです。なんとなく「これ」ではいけません。また、数字には注意です。「3つの...」などと出てきたら、必ず、それ以降の英文で①②③とチェックをしとくと分かりやすくなります。また、「Some people think...」などとできてきたら、あとに「Other people think...」と続くな...といった英語ではなく「語学」としての流れも知っておく必要があります。
上記の作業を最後のパラグラフまで終えたら...
マーカーされた各パラグラフのトピックセンテンス、ディスコースマーカー、代名詞等だけつなげて意味をとってみてください。要旨が読み取れるはずです。
➡すでに国公立大学や難関校で出題される「要約文」ができているはずです。
この段階で、設問のほとんどは解答できるはずです。
このように「最初の段落(問題提起)→最後の段落(結論)」の基本構造を意識して読み進め、要旨をつかむ技術(要旨やタイトルを選ぶ問題を解くテクニック)のことを『スキミング』といいます。
一方、英文の中から必要な情報を探し出すことが要求されることがあります。大体設問に、「○○段落において次の英文の中から当てはまるものを選びなさい」といった設問です。「スキミング」は全体の流れ、要旨に必要ですが、今回はパラグラフの中のさらに細かい内容を問うています。そういった、必要な情報を効率よく選びだすのが『スキャニング』です。
大学入試では、上記①②の組合せで長文問題ができているはずです。※もちろん、「物語文」や「(理系に多い)実験経過の英文」は別ですが)
「英語を速く読む」というのは、英単語を飛ばして読むわけではありません。英文を見たときに日本語を介さずに意味が分かる、いわゆる「直読直解」です。それがあっての「スキミング」「スキャニング」です。
★長文読解問題集を何冊もこなして、練習した気分でいても実力はつきません。ゆっくりでもいいですから、丁寧に1題ずつ解答し完璧にしてください。(極端な話、1冊で構いません。
最初は時間がかかります。でも2回目はその半分、3回目はそのまた半分...と速くなりますから、1回目が我慢のしどころです。
少なくても、私の教えてきた生徒はこの方法で、大学受験、英語検定1級、準1級の力をつけてきたので間違いではないと信じます

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