おじさんの戯言 猫付き

英語好き、猫好きのおじさんの戯言

あなたが「田中中尉だったら...」ー「終戦の日」に見てほしい映画🎥ー

本日は、「終戦の日」に合わせて是非みていただきたい映画のお話。

 もう他界した父は特攻隊の生き残り、同じく他界した母は学徒動員でした。兄が生まれたのが戦後8年、私はそれから5年後にこの世に「生」を受けます...ですから、第二次世界大戦は私にとっては「歴史」ではありません。

 戦争終了後80年...時が経つのが速いのか遅いのか...感慨深いものがあります。教え子にとっては暗記すべき「歴史」なのですから...歴史は風化させてはいけない...繰り返し言われています。昔、評論家が「戦争が終わって50年、60年経つと、その悲惨さを忘れまた始まる。歴史は繰り返すんです」。まことに至言。世界を見ればわかります。何のための戦争か...日々の生活に別段大きな支障がないのにロシアはウクライナに侵攻しました...イスラエルは「ユダヤ人の安全はゆるぎないもの」になっているのにガザを占領し、西岸地区からパレスチナ人を駆逐しようとしています...ただ、その大国の「大義」の陰で、虫けらのように死んでいく、そして断腸の思いをしている人が敵・味方関係なく必ずいることを忘れないでほしいです。戦争が無ければ、もっと価値のあることに財力をつぎ込むことができるのです。いかに、戦争が無駄か、AIに資料を頼んでみました。学校を建設する費用と武器の値段の比較です。

どうですか、トマホーク1本で学校が1校建つのです。何しろ、一番大切な人命が失われることはありません。地球の生命自体も寿命からすると半分のところまで来ていると言われています。「戦争のない美しい地球」であり続けてほしいものです。

 閑話休題。ごめんなさい。映画のお話ですね。戦争の狭間で苦しむ人にはいろいろな人がいます。日本でも第二次世界大戦時、戦地でもない広島・長崎で原爆で命を落とした市民...沖縄戦で日本軍として兵士と戦いながら途中で「解散」され、散っていった民間人... 手を合わせるしかありません。今日、ご紹介する映画はそれとはまったく違う「犠牲者」の映画です

 『アンボンで何が裁かれたか』と言う映画です。実は見てから30年以上経っています。「Star Channel」で放映されたのを偶然視聴しました。オーストラリア映画です。

 あまりにショックで「終戦の日」が近づくと思い出す映画...検索したら、もう観れないんですね。VHSだなんて...DVDにもなっていません。私の30年前の記憶では不正確だと思いますので、Webからの情報を転載します。

(MOVIE WALKER PRESSより転載)

『アンボンで何が裁かれたか』

映画作品情報・あらすじ・評価
 第二次大戦後、アンボン島で行なわれたオーストラリア軍による日本人戦犯に対する裁判を、実存する資料に基づいて描いたドラマ。エグゼクティヴ・プロデューサーはグラハム・バーク、グレッグ・コートとジョン・ターノフ、製作はチャールズ・ウォーターストリートと脚本も兼ねるデニス・ウィットバーンとブライアン・A・ウィリアムスの共同、監督はFor Love Alone(84・未)のスティーブン・ウォレス、撮影はラッセル・ボイド、音楽をデイヴィッド・マクヒューが担当。出演はブライアン・ブラウンジョージ・タケイほか。

ストーリー
 1945年。インドネシア諸島のアンボンで開かれた日本軍に対する裁判を担当する検事、ロバート・クーパー大尉(ブライアン・ブラウン)は審理の進むうち、戦時中の捕虜収容所における虐殺の恐るべき実態を知る。その罪は南太平洋地域最高司令官であった高橋中尉(ジョージ・タケイ)とアンボン収容所の責任者であった池内大佐(渡辺哲)の二人にあるとの結論にクーパーは達するが、日本の指導者層を温存しようとする米軍の政治的判断により、男爵の身分を持つ高橋は無罪となり、更には追いつめられた池内は割腹自殺を遂げた。こうして裁判を受けるのは上官の命令で実際に捕虜に対する処刑を実行した田中日出雄中尉(塩屋俊)一人となった。クリスチャンでもあり、公正な裁きを受けるために自首した彼の姿を前に、クーパーは何の実権も持たない下級将校一人をスケープゴートにして事足れりとするのかと矛盾と良心の呵責を感じつつも判決を下さねばならなかった。

キャスト
ブライアン・ブラウン Captain Robert Cooper

ジョージ・タケイ Vice Admiral Baron Takahashi

テリー・オクイン Major Tom Beckett

塩屋俊 Lt. Hideo Tanaka

スタッフ
監督 スティーブン・ウォレス  脚本、製作 デニス・ウィットバーン

脚本、製作 ブライアン・A・ウィリアムス

製作 チャールズ・ウォーターストリート

 私がショックを受けたのが、クリスチャンの田中中尉が命令で捕虜の処刑を(そうでなければ自分の命もない中で)、実行する。ずっと良心の呵責に苦しんできた中尉は戦後長崎に帰国していたにも関わらず、自らアンボンに赴き軍事裁判で受け「死刑」となります...しかも一番の責任者は戦後復興に必要な人材として「無罪」となります。担当検事はすべてを知っていたうえでその方向で裁判を進める..地獄です。最後のエンディングロールでアンボンの森の中を写した映像がありましたが、涙が思わず流れたのを思い出します。(私の記憶違いがあったらゴメンなさい)

 戦後、実際「戦犯」として判決をうけるべき人間が「戦後日本復興の立役者」として賞賛を受ける中、世界中で同様の裁判があったと後日知りました。やりきれません。

 戦争は繰り返してはなりません😟