おじさんの戯言 猫付き

英語好き、猫好きのおじさんの戯言

日本の裁判「99.9%」⚖️

本日は、日本の司法のお話。

 私は、恥ずかしながら「司法」モノのドラマ、映画が好きです。もちろん、ドキュメンタリーとしての「司法」の番組も見ますし、ドラマも見ます。一番感じるのは日本に生まれて良かった...ということです。アメリカでは警察が州の管轄で統制がしっかりとれているわけではなく、州によって法律が違うわけですから、さらに複雑。冗談ぽく「殺人を犯すなら○○州より××州だ」なんてことが言われるくらい...さらに映画でも小説でも「Bad Cop」が登場し、実際ドキュメンタリーであながち嘘ではないことがわかっています。世界中、警察・軍隊でさえどこまで信じられるかわかならい、下手すると政府まで悪に手を染めていることさえあるのです。それからすると、日本はまだ「安全神話」の範疇に入ると思います。

 最近では、その信頼できる日本の司法制度でも「おや?」と思うことが起きています。今まで、問題になってこなかっただけかもしれません。裁判では「警察」・「検察」・「弁護士」、そしてそれを公平な立場から『裁く』「裁判官」が出てきますが、日本ではよく言われる「起訴されたら、有罪率99.9%」なのです。そして「自白」は有力な証拠になりますから、理由はともあれ「やりました」と言ったら最後なのです。偶然、Netflixで「司法」関係のドラマをやっており、見ました。「ドラマかよ...いい加減にせ~よ」と言われそうですが、見入ってしまいます。

 ですが、それで今回の「大川原化工機冤罪事件」です。

Wikipediaより転載

大川原化工機事件(おおかわらかこうきじけん)は、生物兵器の製造に転用可能な噴霧乾燥機を経済産業省の許可を得ずに輸出したとして、2020年3月11日に警視庁公安部外事第一課が神奈川県横浜市都筑区の大川原化工機株式会社の代表取締役ら3人を逮捕したが、杜撰な捜査と証拠による冤罪が明らかになった事件。

代表取締役らは一貫して無罪を主張した。しかし保釈は認められず、その間に相談役は進行胃がんと診断され入院した。2021年2月5日、代表取締役と常務取締役は11か月ぶりに釈放されたが、7日に相談役は病死した(死因は胃がん数十回にわたり取り調べを受けた女性社員はうつ病を発症した。亡くなった相談役は、入院治療の必要があると弁護士が訴えたにもかかわらず、病気発覚以前からのものを含めれば保釈要請は計7回も認められなかったという。その一方で、捜査を主導した警部および警部補は事件後に昇任した東京地方検察庁は第1回公判直前の7月30日に公訴を取り下げ、刑事裁判を終結させた。

2021年9月8日、代表取締役と常務取締役、相談役の遺族は、国と東京都に対して約5億6500万円の損害賠償を求める訴訟を東京地方裁判所に起こした。公判では、捜査に関わった現職警察官が事件自体が捏造だと証言し、また、研究者が捜査報告書に書かれた自身の意見が実際に語ったはずの発言内容と異なっていると証言するなど、異例の展開となった。一審、二審、ともに警察・検察の捜査の違法性を認め、2025年6月12日、国と東京都に対し1億6600万円余りの賠償を命じる高裁判決が確定した。6月20日、警視庁と東京地検の幹部が大川原化工機の本社を訪れ、代表取締役と常務取締役に直接謝罪するも、謝罪の際、常務取締役の名を間違って呼び、社名も間違えた。

(中略)

警視庁公安部の「暴走」の背景には、第2次安倍政権における警察官僚の重用、それに伴う警察官僚と政治権力中枢の関係強化、外事警察の存在意義などがあったと指摘されている。

(中略)

警察庁と警視庁は、捜査当時の警視庁公安部の幹部や捜査員だった9人を処分し、退職している10人を「処分相当」とした。同日、最高検察庁も検証結果を公表。担当した検察官などの処分は行わないとした

 「警察」側は処分。一方「検察」側は...2023年7月。大川原正明社長(76)ら3人を起訴した検事は、一審・東京地裁での証人尋問で「立ち返っても同じ判断をする。(起訴したことに)間違いがあったと思っていないので謝罪はありません」と弁明しました。「証拠」主義が原則なので、あげられてきた証拠を考慮したら、「起訴」しかない...ということなんですね。そして、検証で責任者を務めた最高検察庁の山元裕史次長検事の「担当した検察官の証拠の評価や判断に不十分な点があったのは間違いないが、それをもって職務上の義務違反として制裁を加えることはできないと判断した。4人の検察官については、処分ではなく最高検から指導を行っておりそれが適切だと考えた」の説明になるわけです。「う~ん」ですね。

 時系列に事件の全容をを読んでください。日本の司法の見たくない部分を見てしまった気分です。まるでドラマそのもの、映画が一本できそうです。本当にあるんですね。こんなことが。

大川原化工機事件 - Wikipedia

そして昨日の令和7年8/25のニュースになるわけです。

   調書の改ざんでさえ行われた様子...拘留されたまま無念の「死」を迎えた元顧問はどんな気持ちで旅立っていったのでしょう。でも、最後まで「無実」を訴え続け「違法性を認めなかった」その意志の強さは我々に絶対ひいてはいけない「真実」というものを教えてくれたような気がします。

 そういえば、以前にもありましたね。偽の障害者団体に厚生労働省障害保健福祉部企画課が障害者団体証明公文書を発行した虚偽有印公文書作成事件に関して、部下へ指示した共犯として誤認起訴された厚生労働省元局長・村木厚子氏の例が。

 ドラマのような出来事が二度と起こらないように祈りたいです。