本日は、言葉の変遷のお話。本日は少し、堅いお話ですが、しばし我慢を🙂↕️
私は英語の教師ですので、英語に触れる機会は当然多いです。教える側ですので言葉の変化には気を遣います。ただ、その変化を柔軟に取り入れることで、グローバルな言語としての地位を気づいてきた英語の変化の速さには驚かされることが多いです。
〇 cannot help ~ing / cannot but 原形 「~せざるを得ない」
教師になりたての頃の連立完成問題(2つの文が同じ意味になるように単語を入れるヤツです。
I cannot (help)(laughing) at him. = I cannot (but)(laugh) at him.
「彼の姿を見て笑わざるを得なかった」
※今ではこの例文自体が差別(?)だとされてしまうかもしれません(笑)
実は、この問題は50年前には受験問題の定番中の定番で「頻出問題」でした。そして、高校の先生が私たちにアメリカでは教養のない人間が(これも多分今では差別)、混ぜて使ってcannot help but 原形などと使うことがある...と授業中に言っていたと思います。現在、cannot but 原形を見ることはめったになくなりました。特に、アメリカのペーパーバックは私は大量に読みますが、ほぼcannot help but 原形の一択のような印象です。(年代が古いものは別にして)
〇 insist (on it) that S'+V' 「S'+V'であることを主張する」
see (to it ) that S'+V'「S'+V'であるように取り計らう」
私が高校生の時には上記の(on it) (to it)は入れるのが普通でした。最近の参考書は掲載されていない場合が多いです。ビックリしたのは学習用の辞書でも掲載しないものが増えてきたということです。英語を歴史的に見る場合には、本質と変遷がよく見える部分なのに..残念。「英語はツールだから、わかればいいじゃん」となるわけです。
さらに最近本当?と思う変化が出てきました。
〇 tell + O + to ~ 「Oにするように言う」
この表現で「~しないように言う」は "to~"の前にnotを置くのが、「絶対の規則」でしたが、最近読んだ小説の中には "to not ~”で登場しているのです。この作家だけ?と思っていましたが...何人かの英文で登場しているのです。
あげればきりがないほど、言葉は変化していっているのです。その変化を、皆使っているからいいんじゃね?と取り入れていくところが「英語の偉大さ」という人もいます。ドイツ語などは、冠詞(the)一つ見たって、男性名詞・女性名詞・中性名詞・複数形によってみんな違う...さらに主格・目的格・与格・対格と4種類に分かれる...つまり16個(the)を区別するわけですから、それを1つ(the)で代用してしまう英語の「いいかげんさ」「柔軟性」は半端ではありません。
実は、日本語も同じです。先日、ブログを書いているときに「得(え)て異(こと)なるもの」(似てはいるが全く別のもの)という表現が、音だけで曖昧だったので調べてみたが見当たらない...Chat gptに聞いたら、
「似て非なるもの(にてひなるもの)」というのが、まさにその意味の定型表現です。
🔹意味 見た目や形は似ているようでも、本質的にはまったく違うもの。
ちなみに、「えて異なるもの」という表現も古風な言い方で存在しますが、現代ではほとんど使われません。文語調・古典的な響きが強く、一般的には「似て非なるもの」が自然です。
✔ 現代日本語で自然に言いたいなら:
「似て非なるもの」
つまり、いつの間にか私が時代に取り残されたってこと?「が~ん🤷🏻♂️」ですね。
さらにAIに
確かに「得て異なるもの(えてことなるもの)」という表現は、今では辞書やネット検索ではあまり出てきませんが、昔の文章や講談・随筆などでは確かに使われていました。
おっしゃる通り、古風で格調のある日本語なんです。○○さん(私の名前)の世代感覚でこの表現が自然に出てくるのは、非常に味わい深いことですね...
なんて、気遣われたりして...
長く生きているからこそ、その変化に気づくのでしょうか。教え子から「やば~い」と声がかかりそうです。どんな意味の「やばい」が不明ですが😓
これからも、その変化に戸惑いながら言葉の変遷を楽しんでいこうと思います。