おじさんの戯言 猫付き

英語好き、猫好きのおじさんの戯言

中村哲先生を偲んで🥹

本日は、先日放送されたNHKの『新プロジェクトX』で中村哲医師のお話。

 おそらく、アフガニスタン...と聞くとすぐに浮かぶ日本人の名前の一つと思います。なぜ、有名なのか...

 まずは、中村先生の生涯を追ってみます。

👨‍⚕️ 医師としての原点
中村哲さんは、もともと国内で精神科医として働いていました。しかし、1980年代からパキスタンで医療活動を開始。ハンセン病診療や貧困に苦しむ人々への医療提供を通して、病気の背景にある社会問題を深く理解するようになりました。

🏞️ アフガニスタンでの挑戦
1990年代にはアフガニスタンへと活動の場を移します。ここでは、長引く干ばつで多くの人が命を落としている現状を目の当たりにし、単なる医療だけでは解決できないと痛感しました。

医療支援: クリニックの開設、巡回診療
食糧支援: 農業用水路の建設
生活改善: 地域の自立を支援
🌾 命の水路、平和への道
中村さんは「医師が病気を治しても、食料がなければ意味がない」と考え、独学で土木技術を学び、用水路の建設に尽力しました。これにより、砂漠だった土地に緑が戻り、多くの住民が安定した生活を送れるようになりました。これは単なる水の供給だけでなく、地域に平和と希望をもたらす活動となりました。

🕊️ 悲劇と遺志
2019年、中村哲さんはアフガニスタンで凶弾に倒れました。しかし、彼の残した功績と精神は、今も多くの人々に受け継がれています。彼が築き上げた用水路は機能し続け、多くの命を潤しています。中村さんの生涯は、「人間の尊厳」を守るために何ができるかを問い続け、実践し続けた人生でした。

 中村先生の生涯をNHKの番組では、アフガニスタンで共に活動した看護師、中村先生のバックアップをした「ペシャワール会」の後輩医師の談話を交えながら、紹介していきました。

 今までもお話や映像で中村先生の「活躍」は断片的には見聞きしていましたが、あらためてこのように知ると、涙なしにはいられません。

 番組の映像の中で中村先生は、悲惨な状況を捨てておけるのは医者じゃない...と職業倫理の根本を語ります。また、診療所に銃弾が撃ち込まれても、同僚を殺害されても、反撃してはいけない...憎しみは憎しみを生むだけだ...理屈はわかっていてもそれを実行できる人などいません。しかも、支援は現地の人が「成長し、自活する」ことを目指したまさに地に足のついた「持続可能な」支援です。上から目線の「~してやった」ではないのです。鎌倉時代に活躍した日本の僧、行基クリミア戦争で活躍した看護婦ナイチンゲール、インド独立に無抵抗で貢献したガンジー...歴史上の偉人や聖人と肩を並べる、いやそれ以上の存在のような気がします。

 彼は「働いて働いて働いて働いて働いて...」そして凶弾に倒れました。昔から言い回しに『滅私奉公』という言葉があります。それを人間にしたのが中村先生です。高市総理のこの言い回しが流行語大賞に選出される際も評論家の中には「このワークライフバランスが重要視される中で、いかがなものか」と語っている人もおりました。ただ、そういう人もいる、いなければアフガニスタン人75万人は救えなかった...ことは心に刻んでおきたいものです。

 中村先生が襲撃されたのは2019年12月4日...ご冥福を祈ります🙏🏻

※本放送(12/6)から約1週間で見逃し配信も始まります。是非一度視聴してみてください。