おじさんの戯言 猫付き

英語好き、猫好きのおじさんの戯言

『護れなかった者たちへ』 ー『生活保護』が護る人ー😠

本日は『生活保護』のお話。

 人間、余裕がなくなるとのを隣家の芝生のぞきたくなるもの...景気が悪くなると、公務員の安定した収入が必ずやり玉にあがる...そして「生活保護世帯」の相対的な優遇が非難される...

 「生活保護の金額」はだいたい次の通りです。金額として十分か否か...

 「生活保護」については現在のように「非正規労働者」が全体の何割も占める現代においては必要となる場合は増えてきます。しかも、追い打ちをかけるように「高齢化社会」「未婚男女の増加」「両親の介護」「老々介護」...その上、「生活保護」認定は結構厳しい(「認定可能な3割程度しか利用されていないとは言われているものの)のです。一方でなぜ「もらえるの?」と思える人もいる。「隣の芝生」的な見方でしょうか...そのはざまで不幸な事件も起こるのです。

 

 「生活保護」の哀しさを教えてくれる小説を紹介します。

中山七里の『護られなかった者たちへ』です。

 

 
東日本大震災後の復興が進む仙台で発生した連続殺人事件を巡り、日本の生活保護制度の欠陥に迫る社会派ミステリです。

 東日本大震災から4年後に起きた殺人事件の被害者に共通する接点、「生活保護」。宮城県警捜査一課の刑事である笘篠誠一郎と、元模範囚の利根勝久、2人の目線で物語は並行して進展していきます。国が予算のために生活保護受給者の調整や申請を却下する〈水際作戦〉や、受給する側の〈不正受給〉など生活保護の実態についても言及、様々な問題を考慮した上で役所側の職業倫理や公私の葛藤についても語られ、読者の心を揺さぶります。

 小説から映画にもなっています。設定は、少々違いますが、論点は明確です。「生活保護」の在り方について考えるにはいい作品ではないかと思います。