おじさんの戯言 猫付き

英語好き、猫好きのおじさんの戯言

人は「りくりゅう」に何を見ているのか🥲

本日は、まだ興奮さめやらない冬季オリンピックのお話。

 yahooニュースなどを見ていると、ミラノ・コルティナオリンピックで活躍した、ペア・フィギュアの「リクリュウ」こと三浦璃来・木原龍一話題で選手ので持ち切りです。ニュースの何割かが彼らの話題...「私も金を獲ったのに」、「俺は、種目で日本で最初の銀を獲ったのに」と他の選手たちのうらやむ声が聞こえてきそうです。

 それほどまでに、日本人の心をつかんで離さない二人の魅力はどこにあるのでしょう。まずは、「5位」→「金」という劇的逆転劇。

 誰もが「金」を疑わなかったペアでリフトの失敗からショートが5位で始まる...二人だけではありません。ほとんどの国民が木原君がうなだれる落胆を自分のことのように感じ、落ち込みました。リンク上で崩れ落ち、下を向いたまま動かない木原君...前回の夏季オリンピックで女子柔道でやはり「金」候補だった、阿部詩選手が予選敗退で号泣したときと正反対...の悲しみ方...また、それに寄り添い優しく肩を抱く、三浦選手...そして採点結果の発表...予想通りの「メダル圏外」...

 ほとんど時間をおかずに始まったフリーの演技...日本中の誰もが言葉通り、「固唾のを飲んで」見守る中、すべて完璧に(ロシア人が何を言おうと彼らのベスト)こなし、自分たちの演技をやり切って前日と同じリンクで抱き合う二人、20秒...ほとんど動かないまま...これほど日本人の心情に訴えかけるものはありません。ほとんど見ている人全員が同じ気持ちであのリンクでとどまっていたにちがいありません。

 「地獄」から「天国」...そのギャップは、「リクリュウ」の流行を長引かしている理由の一つです。

 あとは、二人の人柄によるもの...いかにも誠実そうな木原選手...そしていざとなったら強い「お姉さん」の三浦選手...私は、前日の「地獄」を味わっている木原選手の肩をだく三浦選手の眼差しを見て、岩崎宏美の『聖母たちのララバイ』(古すぎますか?)の歌詞を思い出しました。カメラワークの妙か、本当にそう見えたのです。いつも、リーダーシップをとっている木原選手をすべて包み込み(自分もショックだろうに)気丈に慰める三浦選手の姿....男女同権、男女平等参画社会...そういった理屈や理論を超越した何か「美」とか「愛」を多くの日本人は感じたのではないでしょうか。

 その証拠に、二人には「下世話」な質問をさせない、最低なマナーを守らせるオーラが出ています。当然、だれでも二人はどんな関係?となるところですが、インタビューする方も下品にしたくない...あるインタビュアが質問の言葉の中で二人の関係について尋ねる時、「.....夫婦漫才...」思わず笑ってしまいました。さらに、その質問に「...同志というか...ご想像におまかせします」といって陰にこもらずさらりと流す...その爽やかさに日本人は弱いのです。何か、二人を心から祝福してあげたい(「何に対してか」は皆それぞれ違うと思いますが)気持ちにさせるのです。

 オリンピックの演技のあとのNHKの特集...毎日流される二人のニュース...話は盛り上がるばかりです。少しでも「幸せな時間」を長引かせたい...という気持ちの表れではないでしょうか。

 感動をありがとう。

(ショート失敗のあと)

(フリー終了後)