本日は、新たに世界遺産登録が決定した「飛鳥・藤原」のお話。
現在、世界遺産登録の状況は以下の通りです。
《世界全体の世界遺産登録数》1,248件
文化遺産 972+自然遺産 235+複合遺産(文化+自然 41 合計 1,248
《日本の世界遺産登録数》26件
文化遺産 21+自然遺産 5 合計 26
日本で最も新しく登録されたのは、2024年に登録された「佐渡島の金山」です。今回の登録は、それに次ぐものです。
《飛鳥・藤原》
登録されるのは橿原市と明日香村そして桜井市にまたがる地域に良好に残る19の資産となります。今からおよそ1400年前の6世紀の終わりから8世紀の初めの約100年という短い期間に、”律令制度”に基づいた日本独自の天皇を頂点とした中央集権国家が誕生した過程を感じられる地区です。中国や朝鮮半島の国々と交流から導入された政治制度や最先端の建築や土木技術とそれまでの文化と技術とを融合した時代を「宮殿・官衙跡」・「仏教寺院跡」・「墳墓」の形として見ることができます。
(※登録推進協議会のHPより)

今年の3月に、「飛鳥・藤原」は「一人旅」で散策しました。本当に長閑な場所で、時間がゆっくりと過ぎている感じがしました。
私が他の世界遺産にくらべこの「飛鳥・藤原」に魅力を感じるのは「浪漫」です。ただ、いにしえの日本を感じるだけでなく『謎』が生み出す「浪漫」を感じるのです。もちろん、地区内にある多くの建造物の由来や歴史は解明されていますが、科学的測定から年代はある程度は割り出せているけれど、それが何の目的でつくられたのか、わからないことが多い...そんなものも同じくらいにあるのです。その謎の深さは、よく話題になる邪馬台国以上です。『石舞台古墳』などはその代表です。
実は、そういった遺跡は世界全体での共通の「祖」にあたるものでは...なんていう壮大な説をも生み出すこともあります。
地元に行くと、掲示物等で世界遺産登録への期待を感じることも多いです。でも、派手ではないんです。あくまで「飛鳥・藤原」流に、こつこつと宣伝しているんです。私が感動した飲食店でも、「世界遺産登録」を期待して料理メニューを会席スタイルから、和懐石弁当へと移行しているんだ...と言っていました。今まで食した中で最高の弁当だったと思います。素朴さを失うことなく、「ゆっくりとした時間が流れる」そんな世界遺産であってほしいと祈ります。